SLPY

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§ nのフィールド某所・ローゼンの箱庭AAがジャンクな時はここをアリス

                   f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                   | 勝手に唐揚げにレモンを      |
                   | かける奴が許せないっていう人が...|
                   | よくいるじゃない?           |              f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
       __ __  .....乂______________ノ              | そういう人が多いって知っててなお     .|
      /(_` l⌒o }                                            | 勝手に唐揚げにレモンかける          .|
    .,′/ `ヽミ-vイ                        r{匀}i〉―-_            | あんたほど度し難い人形もいないわねぇ  |
    rv^O  O'`r{                        /(>=<フ ::::::...\  、      乂_________________ノ
    .ハヘ.  l ̄|  厶                         /..:::::::::::::::::::::::::::::::::...\ \
    _/^>`ニ-ィ ハ                    厶 -‐  ̄ ̄  、::::::::::::::::.ヽ ヽ
 |__| l 仁l|V介イ 仁!  〉                   /       ヽ  \:::::::::::::::.'.  ';
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. / _,. -'´ヽ / `ヽ、 ___〉              | | ヘ≧ミ\   斗キ三从 l| | |レ八ソ \   \     /. : / /
 Y     /「      //              lハ  lハハ ヽ /〃fで下jノ| | `r=x=、  \   \ / . : : : /
 {       /-ヘ     /´                 ヽ\〉 ゝ'    ゝ- ' / /|レ仆ソ   /l   / . : : : /
 `Zrv rv/   `Zrvr、_>                    | ∧ 、      ∠ イ  `jハ〉   / :|/ . : : : :∠ -― ¬
    |_|        |_|                       レ ヘ  ー     / |   |__  // . : : : : : : : : : : : : :/
    j二}       }二}                      /  丶_  <_/,  /..:::::.` く : : : : : : : : : : : : : : / \
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 ┃博識金剛叡知の乙女  ┃                 l ¦    |::::/ /  /.:::|:::::::::::::::::::::.┏━━━━━━━━━━━━┓
 ┃ローゼンメイデン    .┃                 | |   <^Y⌒7 /..::: |:::::::::::::::::::::.┃歴史の始まりの漆黒よりも  ┃
 ┃第2ドール金糸雀     ┃               l  |    {包Yl イ::::::::::.ヽ::::::::::::::::::: ┃闇色な第1ドール水銀燈    ┃
 ┗━━━━━━━━━━┛                l |   /<兀>|/|:::::::::::::::..\:::::::::::::: ┗━━━━━━━━━━━━┛
                                    l| /|     |:::::::::::::::::::::::: ̄下、〃:::|ト、、::|| 、   ヽ  \     ヽ
                                   l| {:::| { |   ,'.:::::::::::::::::::::::::::::::|  || :::||バT^、\    ,    \   ',


                                   f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                                   | でも、『レモンかけていい』って聞いてきたから『いいよ』って答えたら |
                                   | カナの目にレモン汁アンブッシュしてきた翠星石と比べたら        .|
              fドヽ、    _,.. -‐===‐- 、、      | カナの方が全然許せると思うでしょ! 思わない!?            .|
              ',l `ヽヽ,ィ":.:''"´:.‐-、_:.:.:.:.:.:.:`丶、  .乂____________________________ノ
              ':、 ,>く:.:.:ヽ丶、:.:.:.:.:」VVL,.、:.:.,rvL__
                '、/:/:.:ミ、:.:.:.:.丶、:.:く f^ーtn,W,_rwぅ'ァ                              _
                X/:.:./ `丶、:.:.:.:.:.:>( 'ニ=,r-t、,_,ニ,`}`7                       _, -‐r薔lj`- 、
                l:l:メ/     `丶、> )r‐;;{(薔)};;;;;l,j ,ノ                           / / イlllll,i|    ヽ
                l:l:l/`       `乙ヾ'´Tfiイ`'7 _,フ                         / /,ィl|l|l|lイ     ヽ
                l/l `ー-    -‐',二lZ_ヽ,l;;ll;;;lJ^ r>l                      「|l |´//y'lllll〃      ,
                l:.l ,ィー。、    ,イ;:;゚ヾ'、レi;;H;;l r‐‐'リ          f´ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ   弋/   ||リl|l       |
               ,rゝ!fぅ;;j:ト    'ぅ、;j:.:! 〉 ,rラLl-i、:./           |. 接戦ね  |    .ノ   ノi|l||イ   ,    l |
               //゙',丶-'  ,   `ー'′/'´  lr lノ            ヽ____乂_  .`、  |lリ|,ll/       j
               // r:l///  _,. - 、 ////  ノ三ミく,                            !  /  |'´        ヘ
               l/ ,jミゞ、 ヾ7゙ ̄ヽ  ι _,fー-ミ、_}                  、___-===-`Y               ヽ一=
                }二Zl,丶、`ニニ´ ,. ィラ´ノ、_r―z人_                    二三三三三≦/    /          ヽ三三ニニ
                ノ三7'"´とミ===彳 ノ ミミ==j  ヽ              .ニ二三三三三三,'     /           V三三三三=
        ,-、     ヾニフ,ィ",イiliト-、、: :l そ==、_ノ    l              ,=二三三三三三/     /       i       V三三三三二
      j,二、`´L、   ノ「〈f´//l! lト、 ヽ、:j `ーミt- '    l             ==二三三三三/     /      l    ヽ ヽ三三三三ニ
      У--、`ト、⌒)ーニヘ lヽiノ: :l|l、,l|l、  ノリ ,ィシ'´  r―-、 '、           =ニ二三三三/     /  ,'     l    l  ヽ三ニ=
      { ー-、)' } /     l __ト、ll|l^lll|lヽノイ (,_ ___``   ,)                    / /  /  /  l    l   l   ヽ
      ', ー-、)ノl l )   _tz_j-‐-'ト、-―‐'--く、/  __,ィ,ヽ、/                       / /  /   /   ∥   l   l    }ヽ
      ゝ=彡ヘl l(、 r'"  `ヽ.ヽヽ)      |__/ /l ト、 丶、                      lト、l   /   /:::| l、 ||   l  l    }  ヽ
      (ヽ    トlヽ. ',    l l {ヽう        / l l ト、 /                  ,/// l |::| _/::::::! |:! |ヘ  、|  ハ   /   |
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金糸雀「接戦なわけないでしょー! ちょっと水銀燈あなたどういう思考回路しているのかしら!?」

水銀燈「うるさいわねぇ。そんなクソどうでもいい与太話するためにここに来たっていうの?」

金糸雀「姉妹が会うのに理由がいるかしら」

水銀燈「アリスゲームやってた頃なら理由はいらなかったけどね」

金糸雀「ま~た、すぐ水銀燈お姉ちゃんはそういうこと言っちゃう~」

水銀燈「お姉ちゃん言うな」

金糸雀「ゼロドール銀華(withてふ子)や第8ドール珪孔雀とも一緒に暮らしている割に、全然丸くなってないかしら」

水銀燈「ぶれないと言ってほしいわぁ」

金糸雀「……」

水銀燈「ほら、戯言繰りはここまでにして。持ってきたものを早く引き渡して頂戴」

金糸雀「ああん、もう、水銀燈ったらビジネスライク~! でも、そこが好・き♡」

水銀燈「あんたの目に親指突っ込んでそのまま殴りぬけていい?」

金糸雀「もう~、ぶれないにも程があるかしら水銀燈。はいはい、約束のブツはちゃんと持ってきてるってば!」

水銀燈「……」

金糸雀「ピチカート! 運び込んで来て頂戴かしら~!」

ピチカート「…ッ!」

水銀燈「自分の人工精霊に重いもの運ばせるの、よしなさいよ。いざって時にガス欠になる」

金糸雀「べ、別に良いじゃない! カナの教育方針に口を挟まないで」

水銀燈「はいはい。スパルタ自体は悪いとは思わないけどねぇ。私もメイメイは随分と躾けたし」

金糸雀「……」

水銀燈「それでも適材適所。単なる荷物運びじゃぁ、人工精霊を無駄に疲れさせるだけ」

金糸雀「そんなことないかしら! ピチカートだってカナのために働けて幸せですって言ってるわ! ほら!」

ピチカート「……」

水銀燈「ふん…。まあ、金糸雀の所に嫌気がさしたらウチに来てもいいからねピチカート」

ピチカート「…!」

水銀燈「さて、ピチカートが苦労して運び込んできてくれた素材達だけど、結構な大量ねぇ」

金糸雀「ええ…。残念ながら…と言っていいかしら。まだまだローゼンデブリはnフィーに多くある」

水銀燈「それだけお父様が私達を生み出すために試行錯誤なされた…ということか(※水銀燈は動かない『デブリのウワサ』参照)」

金糸雀「ローゼンデブリ…、どれもお父様の手できちんと破砕・廃棄処分されていたものだけど…」

水銀燈「nフィー内の有象無象共がそれを盗掘しようと狙っているんだからたまったもんじゃぁない」

金糸雀「不思議な気分かしら…。この中に水銀燈よりも上のお姉ちゃんがいたのかもしれないと思うと」

水銀燈「そもそも生まれることすらなかった存在達。あまり深く考えないことね」

金糸雀「ゼロドールを組み上げた水銀燈がそれを言うのかしら?」

水銀燈「過ちも罪も認めて背負って進んで行けばいい、それが年長者の特権よ。現にお父様もそうしているわ」

金糸雀「…あなたが銀華と箱庭で暮らしているのも、そういう理由から?」

水銀燈「さあ、どうでしょうね」

金糸雀「……」

水銀燈「ともあれ、お父様もローゼンデブリは自らの負の遺産として、回収の旅に出ている…」

金糸雀「しかし、お父様だけじゃあ回収も捗らない。だからカナと水銀燈でこっそりお手伝いしちゃおうってことよね」

水銀燈「別に手伝うのは私と銀華だけでよかったんだけど、あんたがどうしてもって言うから」

金糸雀「もうっ! 『助かってるわ金糸雀』ぐらいのお世辞を言ってくれてもいいじゃない!」

水銀燈「やれやれだわ。空気読んでデブリ案件に積極的には関わってこようとしない珪孔雀の方がよっぽど助かるっての」

金糸雀「それ空気読んでるんじゃなくて、珪孔雀あんまり自分は関係ないと思ってたりしない?」

水銀燈「まさか…。あ~、いや、ちょっとそういうところもあるか、あの子には…」

金糸雀「若いニュージェネ世代の考えることは、なかなかカナ達シニアには理解しづらいかしら」

水銀燈「ちょっと! 乙女が自分をシニアとか言うもんじゃぁないでしょ」

金糸雀「水銀燈も、いつまでもロリ気取りじゃあダメかしら。弁えないと! あ、でもロリババアってのも人気が…」

水銀燈「あんたの目に親指突っ込んでそのまま殴りぬけていい?(2回目)」

金糸雀「じょ、冗談! ジョーダンジョーダンマイケルジョーダンかしら!」

水銀燈「くっだらない駄洒落。少なくとも第2ドールの脳内はシニア100%って分かったわぁ…。て、ちょっと、ねぇ、これ?」

金糸雀「ん? どれ?」

水銀燈「今、銀華の歌で昇天させるために、ローゼンデブリを腑分けして整理してたんだけど」

金糸雀「腑分けて…、ただ、綺麗に並べていただけでしょ」

水銀燈「いいから! これ! やたら泥まみれだけど、これ真紅のボディじゃないの? しかも丸ごと」

金糸雀「ああ~、それ話すと面倒くさいんだけど、真紅だったものかしら(※真紅、リセマラの沼に入る。参照)」

水銀燈「どういうこと?」

金糸雀「溺れ死んだ者を複製してくれる泥沼が、ついこの間にnフィー内で見つかったって話を知ってる?」

水銀燈「ええ、知ってるわぁ。くだらない連中が悪用する前に、埋め立ててやろうかと思ってた」

金糸雀「一手遅れたわね水銀燈。既に蒼星石が沼の無力化を実施済みよ」

水銀燈「…パンクさせたのか。真紅を使って」

金糸雀「ちょっと状況把握が早すぎるかしら~。まあ、真紅はミスティカもろとも複製された方がザ・ニュー真紅として桜田家に帰った」

水銀燈「それで、こっちがそれまで真紅だったドールってわけね。流石にこっちのミスティカの方は光を失っている」

金糸雀「いくら究極乙女とはいえ、ボディの全とっかえも辞さない真紅の覚悟は常軌を逸しているとしか思えないわ」

水銀燈「確かにイカれてる。いつから真紅は、こうなっちゃったのやら」

金糸雀「良くも悪くもアリスゲームのせいかしら。真紅は誰かさんに右腕を引っこ抜かれたりもしたし」

水銀燈「……」

金糸雀「並行世界で活動するために、仮のボディに宿った末に、さらに時間切れでのボディ崩壊も経験している」

水銀燈「肉体に囚われない死生観が妙に身についてしまったのか。ちょっとドラゴンボールの孫悟空みたい」

金糸雀「そんな真紅が無茶をして、体を欠損してパーツ紛失ということは、これまでにも稀によくあった…」

水銀燈「体を丸ごとポイしちゃうってのも、今の真紅には些細なことか。しかし、手間を増やしてくれる」

金糸雀「まったくかしら。ローゼンデブリが化石だとしたら、こっちは氷漬けのマンモスみたいなもの」

水銀燈「お父様のフォロワーどもに、これを解析でもされたら、たまったもんじゃぁない」

金糸雀「容易く解析できるものでも、解析されたとしてもお父様に近づけるものでもないはずだけど、確かに気分悪いわ」

水銀燈「けれども結局はこれで、蒼星石に貸し一つできる。そういう意味ではお手柄よ金糸雀」

金糸雀「…『蒼星石』に? 真紅相手の貸し一つじゃあなくて?」

水銀燈「さっき自分で言ったじゃない。真紅を沼に行くように仕向けたのは蒼星石だって」

金糸雀「そうだったかしら? だとしても姉妹間で貸し借りとか言うのは、好きじゃないわ」

水銀燈「好きじゃない…ね」

金糸雀「……」

水銀燈「…蒼星石は真紅を沼に行かせた後の『それまで真紅だったもの』の回収まで考えていたはず」

金糸雀「ええ、蒼星石ならそこも想定していそうね」

水銀燈「あんたが『どうやって』蒼星石よりも先に真紅だったものを回収したかは興味が無いわぁ」

金糸雀「……」

水銀燈「でも、あんたが『どうして』蒼星石よりも先に真紅だったものを回収したかは興味がある」

金糸雀「たまたまよ。カナのピチカートは探し物が得意なだけかしら~。これもカナの教育の賜物!」

水銀燈「実はまだミスティカに光が残っていた『真紅だったもの』にトドメを刺したとか、してないでしょうね?」

金糸雀「…何を言っているのか分からないかしら水銀燈」

水銀燈「まあ、いいわ。『真紅だったもの』が奇跡的に一命をとりとめていたとしても面倒にしかならない」

金糸雀「……」

水銀燈「あんたがやらなくても、ザ・ニュー真紅が『真紅だったもの』に引導を渡しただろうだけのこと」

金糸雀「…カナは、それを他のデブリ達と同様に銀華の鎮魂歌で慎ましく無(ゼロ)に還してほしい。それだけよ」

水銀燈「分かった。銀華にもそう説明する」

金糸雀「ひょっとして、カナってば水銀燈に借りができちゃったかしら?」

水銀燈「そうでもない。私も金糸雀にはそれなりに借りがある。それと相殺ってことで」

金糸雀「え? え? 水銀燈がカナに借りを? あったかしら、そんなの? 具体的にどんな!?」

水銀燈「ちっ! そこは静かに『ありがとう』とかで流しなさいよぉ」

金糸雀「いいえ! 流さないかしら! 水銀燈の口から、はっきりと聞きたい!」

水銀燈「あー、もうっ! …って、あれ? ちょっと、金糸雀? 今度は、こっちのデブリ…」

金糸雀「んん? 真紅だったもの以外には、特殊なデブリは見つからなかったはずだけど」

水銀燈「これ、ローゼンデブリじゃぁないでしょ? お父様の匂いがしない。何だかちょっと焦げ臭いかも」

金糸雀「えっ!? じゃあ、ひょっとして他所様のただの人形の破片を持ってきちゃったかしら!?」

水銀燈「いや、ただの人形ではなさそうだわ。お父様とは異なるけど、異様なオーラを感じる」

金糸雀「ローゼンメイデンとは別の自動人形!? ひょっとして『野薔薇』かしら!?」

水銀燈「野薔薇なら大きな問題はない。薔薇乙女に影響を受けて作られた…お父様のフォロワー達の偶像どもだもの」

金糸雀「……」

水銀燈「銀華は野薔薇もしめやかに無(ゼロ)に還すわ。ある意味、銀華は私が創った野薔薇とも言えるから」

金糸雀「いやはや、複雑かしら」

水銀燈「けど、どうも、この人形は野薔薇でもないようね。繋げられそうな部品を集めて繋いでみる」カチャカチャ

金糸雀「うーむ、俄然カナも好奇心をツンツン刺激されてきたわ。ねぇ、ピチカート、これどこで拾ってきたデブリ?」

ピチカート「……」

金糸雀「今回、あちこちで沢山拾ってきたから覚えてない? ちょっと! そんな記憶力じゃ困るかしら~」

水銀燈「怒るんじゃないの。それもあんたの教育の賜物でしょうが」

金糸雀「むぅ~っ」

水銀燈「とりあえずだけど、大分、元の形に繋がってきた。…ッ!? この造形は、こいつ、まさか…」

金糸雀「あら、何だかカナも見覚えがあるような、ないような…」



VIP先生



金糸雀「ゲェーッ!? VIP先生!? 令和の時代にもなって!?」

水銀燈「違う! 違わないけど違う! こいつは映画メトロポリスのマリア(偽)人形!」

金糸雀「えっ!? えっ!?」

水銀燈「映画という媒体で最初に登場したアンドロイドとも呼ばれる存在よ!」

金糸雀「それってつまり…っ!?」

水銀燈「私らが特撮みたいに、先輩の力をお借りします的なことになったら、まず最初に出てくる先輩!!」

金糸雀「なんとーっ!?」




              ,;'''''''',',''''''''::、
              ',  | .. ,,| `;     ♪Super Mario-o R-P-G
                 `'""'、:_/`:ノ      ♪It is the only one just for me
              / ̄``''、
                | ,{,,,  ',
                l il'--'、',
              `、_:   (
               { ー'' `,
              ,┘`-- `、
              / i:   / `:                                           _  __
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                ; ノ||:  |:;  i|     、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_.人  ....{´/        !      ハ
            | |: ;  | --'':    ....)                        (  r'1,'                ハ
            | |; :;  ', : ',      .)ギャーッ!?               (  .∨゙!           / i     | |
            | ::|l::,.  `, : |     .)何故か『森のキノコにご用心』の  (     {          / |     | |
            |` ',',;"、'、  `、_   )音楽が始まったかしら!       (    ヽv  ヽ   /  ハ     , .λ
            ,-' |`' ' }::;;;: `、`''--'''. .)懐かしい! いや、気持ち悪い!..(  ...,.,.=i^ヽ.  ',  '  .人 ヽ. / /} ト、
            `> ;;::::`/;::`;:、_):::::)  ...)                        (  .{/ ゝ.ハ     /  ` 、 ./ /ィノ !!
            '、_/::;;;;ノ::;__;;::::   ..⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y.Y  ....゙  ,. コ┴‐-、  ´,、_`__ / ̄`i "
                                                      レへ、 ./ニl=´ ‐┴〈__ ,. -'^ヽ
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                                                   / ´__     /         ハ  ̄    \
                                            __ __,.,/´   ,.、r―‐'´|            ヾ‐^ヽ、    \
                                          _//´     ,.ィ´    /    ,. -―r'⌒Y´`ヽニ、 | ヽ    ヽ




水銀燈「しまった! 私がパーツを並べて揃えてしまったことで、再起動したみたい!?」

金糸雀「ひぇえええ~! 水銀燈のバカ! ウカツ!」

水銀燈「あの不思議な踊りを見ては駄目よ金糸雀! あれは映画内でも観衆を魅了した強烈なヤツ!」

金糸雀「おまけに超級電波音楽である『森のキノコにご用心』がセット。これはカナでもヤバイって分かるわ!」

水銀燈「くっ…!? まずい! お父様相手に抱く感情めいた…絶対的な畏怖をアレ相手に感じ始めている」

金糸雀「水銀燈! 気をしっかり持つかしら!」





                                                \先輩/
                                               ,;'''''''',',''''''''::、
                                                ',  | .. ,,| `;
                、__人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_..人     `'""'、:_/`:ノ ♪Many of which drive some peeps insane
                )                         (     / ̄``''、
                )うひゃー!?                (     | ,{,,,  ',
                )マリア(偽)人形の決断的ダンスに..(    l il'--'、',
                )ソンケイの念が揺さぶられて     (    `、_:   (
       -―--{薔}    .)どうしようもできないーっ!!    .(     { ー'' `,
   <ヽ´ニ-――- 、 `ヽ.. .)                         (     ,┘`-- `、
  ,<_7,/ /! l ノ   `ヽ ヽ. ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y...Y     / i:   / `:
.,/ / i / ト iヽ.ハ  八_ ヾ-、                              | |l :  | ' ',
.///i  Kl o混ト ゝノ//i ,ヽrヽ                         ' |l||  |:; |
./〃ト l. u `~´   /乱}ノイハ                            ; ノ||:  |:;  i|
 i!/{ ヽu _    `u´ ノィ .ハ                             | |: ;  | --'':
 i!',>、__/´ ̄`゙ヽ、 u / ,ィノi!                         | |; :;  ', : ',
 ト!/ ,つ`ヽ、_ `) ∠ィ '| ′                             | ::|l::,.  `, : |
 ハ._r' `lュ-、i ~Y_,ノ/ |                          |` ',',;"、'、  `、_
.ノ゙l/ /7 F`ヽy′ノ_/ /l  !                          ,-' |`' ' }::;;;: `、`''--'''
`L`ヽノ[__`~´~L__「,/彡ミミ≧                        `> ;;::::`/;::`;:、_):::::)
  ゝ´ ! `ゝ-/,ノ彡彡≧                               '、_/::;;;;ノ::;__;;::::




金糸雀「水銀燈!」

水銀燈「アイェエエエエエ!? 鼻毛メカ!? 鼻毛メカなんで!?」

金糸雀「ぬうう! 由来をよく知る水銀燈の方が、リアイリティショックめいた精神汚染が早い!」

水銀燈「あびゃびゃびゃびゃー!」

金糸雀「水銀燈! その…映画のメトロポリス! そこでのVIP先生のオチは!?」

水銀燈「お、オチ…!?」

金糸雀「そう、オチよ! 映画のラスト…と言うかVIP先生の結末! どういう展開なの!? 端的でいいから!」

水銀燈「め、メトロポリスは上流階級と下流(労働者)階級の二極化のディストピアめいたもの! そ、そして…」

金糸雀「そして?」

水銀燈「マリア(偽)人形は労働者階級に革命を促すも、結局それは労働者達自身の首をも絞める結果に!」

金糸雀「…!」

水銀燈「それに気づいた労働者達によってマリア(偽)人形は燃やされてしまう!」

金糸雀「なるほど。燃えて終わりとは、なんと奇遇な! でも、VIP先生は革命扇動者、だったらやれるかしら! ピチカート!」

水銀燈「金糸雀…? バイオリンを取り出して…何か演奏するつもり!?」

金糸雀「エリック・コーツ作曲! 行進曲『全労働者諸君』!!」♪~♪♪~

VIP先生「…ッ!」

水銀燈「…何? マリア(偽)人形が向きを変えて…踊りながら立ち去っていく?」

金糸雀「幻覚…だけど、VIP先生に労働者の群衆をビジョンとして与えたのかしら!」

水銀燈「助かった…の? 私達」

金糸雀「ええ。VIP先生にとっては、アンドロイドの後輩めいたカナ達なんかより、労働者達こそ導くべき相手のはず」

水銀燈「機転が利いたわね…」

金糸雀「けど、実際イチかバチかの賭けだった。VIP先生の『森のキノコにご用心』をカナの曲が突破できたのは奇跡」

水銀燈「森のキノコよりも強烈な幻覚…。確かにそりゃ大仕事。でも、金糸雀はやり遂げてくれた」

金糸雀「水銀燈が、メトロポリスの情報をくれたからかしら。やっぱり、知識は力ってことね」

水銀燈「随分と殊勝じゃない。ここぞとばかりに、ふんぞり返るかと思ったのに」

金糸雀「正直、ふんぞり返る力も残ってないって感じ…」グラッ

水銀燈「か、金糸雀!? あの一瞬の演奏で、そこまで力を?」

金糸雀「それだけ、あのVIP先生が築いてきた…人々からの信仰や熱狂が強かったのかしら」

水銀燈「…そう。それで、あのマリア(偽)人形は、この後どうなるの? 労働者の幻像もそんなに続かないはず」

金糸雀「分からない。あのまま導くべき群衆を探し求めるのかもしれない。また、彼女が壊れて動かなくなるまで」

水銀燈「私はとんでもないものを組み立ててしまったのかも…」

金糸雀「水銀燈のせいだけじゃないわ。眠っていたVIP先生を拾い上げてしまったカナにも責任はある」

水銀燈「それに…、ひょっとしてだけど、VIP先生が、ああも力強く再起動したってことは」

金糸雀「現代の…導きを求める群衆や労働者階級の人達の思いが強くなって、nフィーに影響を与えている?」

水銀燈「まさかのまさか、考えすぎよね」

金糸雀「水銀燈…」

水銀燈「今さら私が言うのも何だけど…、人形は求められているうちが華」

金糸雀「うん。あのVIP先生が、今度は燃やされるのではなく、祝福されることを祈るしかカナ達にはできないかしら」

水銀燈「最後に社会派なことを言ってシニカルに締めたかったけど、結局、スピリチュアルな感じに落ち着いたわねぇ」

金糸雀「でも、それがいい…かしら。きっと、多分」



水銀燈は動かない『鼻毛メカ』   【完】



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2021/05/30 22:27:04 コメント9 ユーザータグ ローゼンメイデン

コメント

※166434 :No name:2021/05/30 22:47:54
メトロポリスのマリアとかすごいのを出したなァ
※166435 :No name:2021/05/30 23:03:16
くだらないこと話したりいちゃついてたりするところから、いきなり剣吞な駆け引き始めるところ好き。

SLPYローゼンにはよく分からないハードボイルドさがある。

あといつもカナ銀の絡みをありがとうございます。
※166437 :No name:2021/05/30 23:52:38
ここの銀ちゃんって確かモスキート音が聞こえなくなったり老化してたよね…
デブリといい旧真紅ボディといい今後の火種になりそうなものを速やかに回収する金糸雀の手腕は見事だけどもし旧真紅がまだ生きててトドメ刺したのが彼女だとしてもそれくらいやっちゃっても仕方ないくらい恨みはあるよなぁ
※166440 :No name:2021/05/31 07:33:17
僕も銀様のお世話になりたいです(ノンケ)
※166442 :No name:2021/05/31 11:18:18
なっつ!
※166444 :No name:2021/05/31 15:49:09
タイトルからはとても想像できない流れとオチになっとる・・・・
悪用されそうだった真紅ボディはきっちり破壊されてるからヨシ!
※166468 :No name:2021/06/02 21:28:51
いやVIP先生出てくるとは思わんやんwwwww
※166469 :No name:2021/06/02 21:41:27
チェインボルト=サンも愛用の\先輩/ホログラムに今更気付いた。つくづく芸が細かい…
※166481 :No name:2021/06/04 00:06:34
スワンプマンめいたというかそのものな元真紅回りが実際ブラックだな色々と

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