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95 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 20:52:55.38 ID:86NPNUjP
翠星石「♪ドールに生まれたぁ~この命ぃ~」

真紅&雛苺「♪だわわわー」

翠星石「♪アリスへ咲かせてみせましょう~」

真紅&雛苺「♪だわわわー」

翠星石「♪アリスを目指せよ~ローゼンメイデ~~ン!」

真紅&雛苺「♪だわわわー」

翠星石「♪アリスを目指せよ~ローゼンメイデ~~ン!」

真紅&雛苺「♪だわわわー」

翠星石「♪アリスを目指せよ~ローゼンメイデ~~ン!」

真紅&雛苺「♪だわわわー」


96 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 20:54:40.46 ID:86NPNUjP
翠星石「♪アリスを目指せよ~ローゼンメイデ~~ン!」

真紅&雛苺「♪だわわわっわー」

ジュン「うーるーさーいーぞーっ! 馬鹿ども。僕の部屋内でカラオケするなと
     いつもいつも言ってるだろうが。それに大体、何だその歌は」

翠星石「新アニメのOP曲ですぅ」

ジュン「嘘つけ。シャキッとコーンの丸パクリのくせしやがって。提供企業ははごろもフーズ一択か」

真紅「ちなみに『だわわわー』の部分は私と雛苺だけじゃなく翠星石以外の姉妹全員でコーラスの予定だから」

ジュン「いらんわ、そんな情報は」

雛苺「怒ってばっかりじゃダメダメなのよジュン。今日は折角ポカポカの良いお天気なのに~」

真紅「ええ。水も温みまくり、桜は咲きまくり、ツクシは顔を出しまくり
    露出狂は陰部を露出しまくる。まさに春到来だわだわ」

翠星石「春ッ!! 浮かれずにはいられないです!」ウズウズ

ジュン「はいはい。元気を持て余してるんなら、お外で遊びましょうね」グイグイ

雛苺「いや~ん、ヒナ達を追い出さないでなのよジュ~ン~」


97 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 20:56:34.54 ID:86NPNUjP
真紅「さて、茶番はこれぐらいにしておいて今日はエイプリルフールです」

ジュン「何もかも全てが茶番だろうが」

翠星石「まあまあ。折角のイベントなんですから楽しもうぜですぅ」

雛苺「うぃ! オオカミ少年の魂をなぐさめなくちゃなのよ!」

ジュン「は?」

真紅「へ?」

翠星石「……」

雛苺「うゆゆ? ヒナおかしなこと言ったかしら?」

ジュン「オオカミ少年の魂を慰めるってどういうこったよ?」

雛苺「えええっ!? ウソばっかりついていたせいでオオカミに食べられちゃった少年を偲んで
    みんなでウソをつく日なのよね! エイプリルフールってのは!?」

真紅「何をバカなこと言ってるのよ」

ジュン「そんな来歴はないぞ。四月馬鹿には」

雛苺「そ、そんなぁ!? だって翠星石が……」

真紅「翠星石が?」

翠星石「ぬぁーはっはっはっは! 見事に騙されたですねチビ苺!
     これがエイプリルフールの粗大ゴミですよ!! がーはっはっはははははは!!」

ジュン「出たな、翠星石の馬鹿笑い。あと粗大ゴミじゃなくて醍醐味」

雛苺「ウ、ウソだったの……ッ!?」

真紅「エイプリルフールの起源ははっきりしていないそうよ雛苺」

雛苺「うみゅ……、で、でも翠星石がヒナにエイプリルフールが
    オオカミ少年のための日だって説明してくれたのは昨日よ! 反則なのよね翠星石!」

翠星石「むむむっ……」

ジュン「こいつの場合、毎日がエイプリルフールだからな」

真紅「しかし、フライングはいけないわよ翠星石」

ジュン「けど、そういうしょうもないウソに騙されるのは雛苺だけだ」

雛苺「うぇっ!?」

翠星石「余裕ですねぇチビ人間。そういうことなら是が非でも翠星石達のウソでヒィヒィ言わせてやるですぅ」

ジュン「へいへい、なんぼでも好きなだけウソをつけばいいさ。
     騙されることが分かっていて、ウソに引っかかるやつがいるかよ」


98 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 20:58:35.14 ID:86NPNUjP
§小一時間後

ジュン「……」

真紅「……」

雛苺「みょわわわ……さっきからずっとみんな黙りっぱなしで不穏な不人気が流れ続けているのよね」

翠星石「それを言うなら雰囲気ですチビ苺。これはですね、お互いの機を伺っているのですよ。
     サムライ同士が間合いを詰めているようなものです」

雛苺「うにゅう?」

翠星石「不用意に行動を起こして中途半端な嘘をしかけたら返り討ちにあってしまうのですよ。
     それが分かっているからこそ、みな迂闊に動けんのですぅ」

雛苺「な、なるほどなのよー!」

ジュン「なあ真紅?」

真紅「!」

翠星石「むむ、チビ人間の方から仕掛けてきたですよ!」

雛苺「みょわわわ……」

ジュン「知ってたか? 今度の劇場版探偵犬くんくんで、くんくん探偵が殉職するらしいぞ」

真紅「っ!?」

翠星石「マジですか!?」

雛苺「じゅんしょく?」

翠星石「死ぬってことですぅ!!」

雛苺「うぇええ!? くんくん探偵死んじゃうのー!?」

ジュン(ぷぷぷっ、こんな見え見えのに引っかかるとは単純な奴らよのー)

真紅「ジュン……」

ジュン「うん?」

真紅「よく知っていたわねジュン。確かに、くんくん探偵は今度の映画で三度目の殉職をするわ」

ジュン「は……?」

真紅「一度目の殉職時には、異星人のクローン再生装置で復活。
    二度目の殉職時には、隣の並行世界から来たくんくん探偵と交代。
    そして三度目の殉職となる本映画では、どのような復活劇を果たすのかが最大の見どころなのよ」

ジュン「ッ!? う、嘘だろ真紅!?」


99 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:00:32.09 ID:86NPNUjP
        .┌───┐
       ィ/~~| ドッキリ ! !|
    、_/ / ̄└─┬─┘
   n@.ii(从_从))│
   (ヨヽ|| ^ω^ ノ E) はい、もちろん嘘です。
+   Y iミ''介ミi Y
   (( /,ノ入ヽゝ))    *
   ζ ` '-tッァ-'´ ζ

ジュン「……っ!」

翠星石「ぬおっ!? 流石は真紅! チビ人間の嘘を返す刀でバッサリ!」

雛苺「カウンターなのよね!!」

真紅「この私とホラ吹き勝負をしようだなんて10年と532時間早いのだわ」

ジュン「くっ……」

真紅「それはそうとエイプリルフールは楽しむべきもの。嘘の付き合いだなんてのは、やや不毛よね。
    今日は特別に私がお茶を淹れるから一時休戦として、こっちでお話でもしましょう……」ジョロジョロ

ジュン「なんで、ここは台所でもないのにジョロジョロとお湯の出る音がしてるんだよ?」

真紅「知らなかったの? スィドリームが甘露を出せるように、ホーリエも本気出せばお湯を出すことができるのよ」

ホーリエ「……」ふよふよ

ジュン「本当か? ホーリエ?」

ホーリエ「……」スッキリ

ジュン「おい! ホーリエのやつ、すっきりしてるぞ!! 何を出させたんだ、何を!?」

真紅「ちっ!」

ジュン「そうそう連続で騙されてたまるか!」

雛苺「真紅がフリチンなの!」

翠星石「フリチンじゃなくて撃沈。と言うか、ホーリエに何を出させたですか奴は」

真紅「ふふ、それは秘密よ」


100 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:02:25.75 ID:86NPNUjP
ジュン「……ったく、えげつない真似をしよってからに」

翠星石「チビ人間……いやさ、ジュン……」おずおず

ジュン「?」

翠星石「じ、実は翠星石、今までチビ人間に黙っていたことがあったです」

ジュン「何だ? 神妙にしちゃって」

翠星石「実は翠星石は第3ドールではなく、第4ドールだったのですぅ!!
     蒼星石の双子の妹だったのですよーーー!」

ジュン「へー」

翠星石「へー……て、それだけですか? リアクション?」

ジュン「うん、まあ、そうだな」

翠星石「ちょっ! これは大変なことですよ! この重大さがチビ人間には分からないというのですか!?」

ジュン「いや、以前から薄々そうじゃないかとは思っていたし」

真紅「私も」

雛苺「ヒナも」

翠星石「なんとーっ!?」

ジュン「……」

翠星石「うぬぬぬぬ……なんてこったいですぅ。疑われた時のために
     内股のローゼンサインも、3から4に油性ペンで書き換えたというですのに……」

雛苺「でもでも、嘘がすんなり信じてもらえたというのだから翠星石のエイプリルフールは成功なのよね」

翠星石「信じてもらえたというよりも軽くあしらわれただけですよ、これじゃ」

ジュン「普段の行いのせいだな」

真紅「まさにオオカミ少年よろしくの事態ね」

雛苺「真紅も翠星石もジュンに嘘がつけなかったのよ……」

翠星石「やるですね! チビ人間!」

ジュン「お前らがしょぼいだけだ」

真紅「ええい! エイプリルフールはまだまだ始まったばかりよ! ここは、いったん退いて出直すのだわだわ!!」

雛苺「退くってどこにぃ?」

真紅「どこでもいい! とにかくお外で作戦会議よ!」

翠星石「ラジャーですぅ!」


101 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:04:38.07 ID:86NPNUjP
§そんなこんなで薔薇屋敷

一葉「エイプリルフールとは、これはまた面白いことを」

蒼星石「嘘を付き合うだなんて空しいだけだろうに」

二葉「オディールさんの故郷のフランスのように魚料理で楽しもうよ」

オディール「うぃーうぃー!」

翠星石「二葉にオディールも、まぁだ薔薇屋敷にいたですか」

二葉「いつまでもいるつもりだよ~」

雛苺「それよりも魚料理ってどういうことぉ? オディール?」

オディール「ポワソン・ダブリル(四月の魚)。フランスでは四月馬鹿をこのように呼び
       子供達は魚のシールを背中に張ったり、魚に由来する料理を食べたりして楽しむのでス」

真紅「へぇ~」

蒼星石「そういうわけで、ちょうど特別な魚料理が出来あがったところだ。
     君達も嘘がどうたらなんてことはやめて相伴したらどうだい?」

翠星石「そういや、少し腹も減ったところです」

真紅「食べましょ食べましょ。ところで何の魚料理?」

蒼星石「それは見てのお楽しみ、はい、どうぞ」コトッ


102 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:08:01.48 ID:amUrM7uI
真紅「こ、これはっ!?」

翠星石「U☆NA☆GIですぅ!!」

雛苺「ウナギのばか焼きなのよーッ!!」ジュルリ

蒼星石「かば焼きね」

真紅「な、なんという大変な御馳走! ジュンの家では年に1~2回しか食べられないのよ!」

雛苺「うぃ! 真紅はいつも、ウナギが食べたいウナギが食べたいと
    言っているのに、ことごとくジュンに無視され続けているのよね」

翠星石「うーむ、それほどの高級食材を惜しげもなく振舞うとは……!
     やっぱ、おじじは金を持ってるですね!! 金を!! うはははは!」バシバシ

一葉「ど、どうも。あまり強く叩かんでくれ、痛い」

蒼星石「ただのウナギ料理じゃあないけどね」

翠星石「? むむ、まだ何か秘密があるというのですかこの料理には!」

蒼星石「食べてみれば分かる……かもしれない」

二葉「もったいぶらないでよ蒼星石。僕だってお腹減ったんだ、早く食べよう」

オディール「私も! 私もでス!」

真紅「幽霊なのに、貴方はお腹減るの? 結菱二葉?」

二葉「君は人形なのにお腹が減るのか?」

真紅「申しわけありませんでした」


103 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:22:38.53 ID:86NPNUjP
雛苺「うまうま」モギュモギュ

オディール「デリシュー」ムシャムシャ

翠星石「うめーですぅ! やっぱウナギはサイコーですよ!!」

真紅「脂の旨味が喉を通る度に幸せの繰り返しだわ!」

蒼星石「……」モクモク

一葉「うん、よく出来ているなこれは」ムシャムシャ

二葉「随分とこの短期間で料理が上手くなったよね蒼星石」

蒼星石「ありがとうございます」

翠星石「ふぅ、翠星石とお菓子作りしていた時に鍋を焦がしていた子が
     今ではこんなに立派なウナギの蒲焼を……! 感涙ですよ」

真紅「これ既に売られているウナギの蒲焼きをレンジでチンしたわけでもないのでしょ?」

蒼星石「うん、そうだけど……」

雛苺「けど?」

蒼星石「ぶっちゃけると、これは精進ウナギであって、本物のウナギじゃあない」

真紅「ッ!? 本物じゃない!? どういうことよ!!」

翠星石「ヤツメウナギだとかヌタウナギだとか、ウナギという名前だけど実は全然ウナギじゃない魚ですか?」

蒼星石「いや、そうでもない。と言うかよくそんなこと知ってたね翠星石。この精進ウナギの材料は豆腐と山芋。
     これらをすりおろした物を混ぜ、ウナギの皮にみたてた焼き海苔に乗せ、油で揚げて、タレをからませる」

真紅「豆腐に……!?」

翠星石「ヤマイモぉ!?」

オディール「うーん、へるすぃ~」モグモグ


104 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:23:25.78 ID:86NPNUjP
一葉「普茶料理という精進料理の仲間だな」

真紅「騙したわね蒼星石!」

蒼星石「今日はエイプリルフールだし」

翠星石「ぬぐぐぐ!」

二葉「これはこれで美味しいんだからいいじゃない」

雛苺「そうよ~、美味しければよかろうなの」

オディール「真紅に翠星石、もう食べないというのなら料理をこっちにくだサい」

翠星石「た、食べるですよ!」

真紅「うーむ、これが豆腐やヤマイモとはね。タレの味で完全に騙されたわ」

一葉「ウナギの味でありながら、ヘルシーとは、私のようなジジイにもありがたい」

蒼星石「ある意味、ウナギを越えているとも言えますね。素材的にも高価なものではありませんし」

翠星石「偽物なのに……」

真紅「本物を越えている、か。……はっ!? そ、そう言えば……」

雛苺「真紅ぅ? どうしたのよ?」

真紅「今日のこの日に相応しい子を訪ねるのを忘れていた!」

翠星石「?」

真紅「行くわよ翠星石、雛苺! ありがとう蒼星石、またね! このタレ気に入ったから後で分けてちょうだい!
    ウナギが無くても丼飯にかけてウナ丼気分を味わうのだわだわ!」

蒼星石「え、ああ、うん」


105 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:26:32.97 ID:86NPNUjP
§ところかわってドールショップ槐

真紅「……というわけで薔薇乙女の中で一番の大うそつき薔薇水晶に
    エイプリルフールの真髄を学ぼうと思ってやってきたわ」

薔薇水晶「……帰ってください」

翠星石「おいおいおいおいおいおいおい! つれねぇ事言うなですよ水晶ちゃんよぉ!
     新アニメが始まったら、ますます影薄くなるんですよテメェは?」

雛苺「久しぶりの出番なんだから頑張らなくちゃなのよ薔薇水晶!」

薔薇水晶「新アニメに私が出ないと決まったわけではありません」

真紅「強がりはよしなさい薔薇水晶。私は貴女の嘘つきっぷりを認めているの。
    なんてったってパチモンのくせに『自分はローゼンメイデンです』って大ウソぶっこいて
    アリスゲームを煽って、薔薇乙女全滅一歩手前にまで追い込んだんですものね」

翠星石「すんげー大ぼら吹きだったです。いやはや、翠星石のような
     清い心の乙女にはあのような真似はとてもとても……」

雛苺「ヒナも、ウソつきさんにはなかなかなれないのよ」

薔薇水晶「……ひ、ひどい。そこまで言わなくとも」グスッ

翠星石「おやおやぁ、何を泣いているですか? テメェのせいで流した翠星石達の涙はそんなもんじゃねーですよ!」

真紅「そうよそうよ!」

雛苺「お年玉を付けるのよ!」

翠星石「落とし前」

薔薇水晶「ううう……」



槐「こらーっ! お前達、性懲りもなく、うちの子をいじめるなー!」ドタタタッ



翠星石「げぇっ!? 槐の登場です!」

真紅「ちっ! しょうがない、ここはトンズラするわよ」

雛苺「ええ? で、でも薔薇水晶から何もエイプリルフールのことを……」

真紅「槐に捕まったら薔薇水晶いじめの仕返しに何をされるか分かったもんじゃない!」

翠星石「そうです。とにかくエスケープですよチビチビ!」

雛苺「うぃ、うぃ~!!」シュタタタ


106 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:27:22.48 ID:86NPNUjP
槐「ええい! くそっ! あの悪ガキどもめ。隙を見ては薔薇水晶をネチネチといじめに来やがって」

薔薇水晶「仕方ありません。元はと言えば悪いのは私達の方……」

槐「……僕と薔薇水晶に引け目があることをちゃんと分かっていて、いじめるからなおさらタチが悪い。
  保護者の桜田ジュン君に今日の事はまた連絡しておこう」


107 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:30:56.85 ID:86NPNUjP
§それでもって柿崎めぐの部屋

めぐ「エイプリル」

水銀燈「フールで」

雪華綺晶「桜田ジュンを騙すために」

金糸雀「何かいい嘘のつき方を考えろ? 何を馬鹿なこと言ってるのかしら」

翠星石「カナチビに馬鹿呼ばわりされるいわれはねーですよ。つーか、何でまたお前が水銀燈と一緒にいるですか?」

金糸雀「めぐが復帰するまでは、水銀燈の方がみっちゃんの家に頻繁に通っていたかしら。カナはそのお礼参りよ」

真紅「ああ、そう。ま、金糸雀のように何でもかんでも思った事をそのまま口に出すような乙女には何の意見も期待してないから」

金糸雀「ッ!?」

水銀燈「アンタも似たようなもんでしょうが真紅」

真紅「かもね。その点、水銀燈……貴女には期待しているわ」

水銀燈「……」

翠星石「水銀燈と言えば泥棒乙女。そしてウソつきは泥棒の始まり」

真紅「水銀燈にとって嘘をつくこと等、既に何百年も前に通って来た道のはずよ!」

水銀燈「はんっ……今さら何を言ってんだか? 笑わせる。私達はローゼンメイデン、生まれて始めて覚える事は
     お父様への愛だとして、その次に覚えることはお父様への嘘だったでしょうが」

雛苺「……?」

雪華綺晶「?」

水銀燈「雛苺には実感は薄いかもね。『自分に妹が出来た瞬間』を
     はっきりとは体感していなかったのだから。そして末妹は言わずもがな」

めぐ「水銀燈?」

水銀燈「私も、金糸雀も、双子も真紅も嘘をついたはずよ、お父様に。『妹ができて嬉しいです』って。
     嘘ついたら鼻が伸びる機能は付いて無くて、助かったわねぇ私達」

翠星石「す、水銀燈! テメー、なんてことを言うですか!」

水銀燈「間違ってるかしら?」

真紅「家族が増えて嬉しくないわけないじゃない」

水銀燈「ああ、そう? そんなこと言っちゃうんだぁ真紅? 始まりの部屋で雛苺相手に随分とヤキモキしていたじゃなぁい」

真紅「昔の感情が、時の流れるにつれ変化するのは自然な事よ。それは水銀燈、貴女だって同じはず」


108 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:34:22.88 ID:86NPNUjP
水銀燈「……」

真紅「……」

雪華綺晶「赤と黒のお姉様方、そうツンケンなさらず。今日は、このような重たい話をする日ではないのでしょう」

金糸雀「確かに。ただのエイプリルフールよね、今日は」

水銀燈「こういうことは、いつでも言っとかないとダメでしょうが。このニワトリ頭には」

真紅「ニワトリとは何よニワトリとは。そっちこそカラスみたいにクヮークヮーうるさいくせに」

水銀燈「何ですって!?」

真紅「何よ!!」

金糸雀「ちょっ! 水銀燈! ブレイクブレイク!!」

雛苺「真紅もクールダウンしてなの! ケンカはダメなのよ~」

めぐ「ごめんねぇ、うちの水銀燈ったら、真紅ちゃん相手には何かとあげ足をとってケンカふっかけるのが趣味だから」

翠星石「真紅も似たようなもんですから気にするなですぅ」

雪華綺晶「しかし、これ以上ここに真紅と水銀燈の二人が揃っていては暴力アリスゲームに発展しかねません」

めぐ「雪華ちゃんがまた仮想敵になったら?」

雪華綺晶「……懲り懲りですわ」

翠星石「むむむ、いたしかたねーですね。今日はもう帰るです」

雛苺「うぃ……」

真紅「水銀燈を頼った私が馬鹿だったわ! もう二度と貴女を姉とは思わない!」

水銀燈「最初からそんなこと1ピコグラムも思ってないくせに!!
     めぐ、塩よ! 塩もってきて!! 奴らが帰ったら玄関に撒くのよ!!」

真紅「上等よ! だったらこっちは砂糖を持ってきてバラまいてやるわ!」ファッキュー

翠星石「中指を立てるなです真紅!! あと、砂糖で対抗する意味が分からんです」

めぐ「ばいばーい、真紅ちゃん達またねー。今度は水銀燈の機嫌の良い時に来てね。ほら水銀燈もサヨナラの挨拶して」

水銀燈「おととい来やがれってのよぉ!」


109 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:38:28.20 ID:nUOXBzDS
§大体終わって日が暮れて桜田家

ジュン「かっかっか! 結局、大した知恵も得られず出戻りか」

雛苺「うにゅにゅ、トモエのお家にも寄ったけれども」

翠星石「あの娘っ子はエイプリルフールにゃあ全く興味がなかったですよ」

ジュン「そりゃそうだ。あの柏葉がこんなつまらんイベント……」



電話『UUURRRRYYY』



真紅「あら? 玄関の電話が鳴っているわ」

雛苺「ヒナが出る! ヒナが出るの~!」スタタタ

ジュン「お、おい雛苺!? ちゃんと最初に桜田ですって言うんだぞ」

雛苺「任せてなのよ」

翠星石「誰からですかね?」


110 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:47:15.97 ID:amUrM7uI
雛苺「ジュ~ン~! トゥモエから電話なの!」トテテテ

ジュン「え? 柏葉から? 僕に何か用かな? それとも、お前達やっぱり
    柏葉の家で暴れてきたんじゃあ? 槐先生からも苦情来てたんだぞ、さっき」

真紅「柏葉巴の家には上がってないわよ」

翠星石「ほぼ門前払いだったですからねぇ」

雛苺「はいジュン! 受話器!」サッ

ジュン「ん、ああ、サンキュー。もしもし、代わりました……」

電話『桜田君……』

ジュン「うん? どうかしたのか柏葉?」

電話『あのね、ちょっと言いにくいことなんだけど……』

ジュン「言いにくいこと? 捨て猫でも拾ったのか? でも、うちは真紅がいるから猫は飼えないぞ」

電話『そ、そうじゃなくて』

ジュン「? なんだなんだ? お金が要るってんなら、とりあえず5千円くらいまでなら何とか貸せるが」

電話『小さなころから私、ずっと桜田君のこと……好きだったの!』

ジュン「え! えええ!? ちょ、そそそそんなことを電話口で!?」

電話『うん、急にごめんね。でも、この気持ちを抑えきれなくて。桜田君は私のこと、どう思ってくれてるのかな……』

ジュン「そ、そりゃ! ぼぼぼっぼ、僕も……す、すす……」

真紅「ジュン……」トントン

ジュン「な、なんだよ!? 邪魔するな、いま大事なとこ……」クルリ


111 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:49:30.88 ID:86NPNUjP
        .┌───┐
       ィ/~~| ドッキリ ! !|
    、_/ / ̄└─┬─┘
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   (ヨヽ|| ^ω^ ノ E) てってれー♪
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   ζ ` '-tッァ-'´ ζ

ジュン「ッッッ!?」

電話『……』

ジュン「ウソ……なのか柏葉……?」

電話『ごめんねジュン君。でも、気づかないジュン君もどうかと思うの~』

ジュン「ッ!? ま、まさか姉ちゃんんんんんんん!?」

翠星石「ぷ~~っ!! クスクスクス! 今朝からずゥーっと
     あんだけ偉そうなこと言っていたくせに、あっさりと騙されよったですよ、このチビ人間は!」

ジュン「……!」

真紅「騙されることが分かっていて、ウソに引っかかるやつがいるかよ」キリッ

翠星石「ブハハハハハハ! アヒィ! ヒィ! ヒィーーーッ! どの口で言ってんだって話ですぅ!!」

雛苺「しかも、のりとトモエの声を間違えるだなんてひどいの! 両方に失礼なのよね」

真紅「どうせウソをつくのは私達だけだとタカをくくっていたんでしょうけど
    そうはイカの金玉。ジュンの考えだなんてお見通しだわ」

翠星石「チビ人間の浅はかな予想の枠なんぞに収まる翠星石達ではないのですぅ。
     まあ、今日一日お外で多くの人と会えたからこそ閃いたウソですが」

ジュン「ぐうう! ちくしょう……」ガックリ

真紅「あら、本気で悔しそう」


112 :創る名無しに見る名無し:2013/04/01(月) 21:51:10.01 ID:86NPNUjP
翠星石「この一連の流れを通い妻気取りのあの娘に教えてやったら喜びそうですね」

ジュン「ッ! や、やめろよそれだけは!! 翠星石!!」

翠星石「んんん? 今日はエイプリルフールですからぁ……
     その『やめろ』ってのはウソですよね? つまり『ヤレ』ってことです!」

ジュン「おまっ!! ほんと、ふざけんなよ!」

翠星石「もう! 怒るなです。分かってる、分かってるですってば。ちょっとからかっただけですよ」

真紅「トモエ絡みでふざけるとジュンは本気で怒るからね」

雛苺「今のウソ電話もギリギリだったのよ」

真紅(……最初は巴本人に頼んだんだけど)

翠星石(そしたらあの娘っ子、言うに事欠いて『私がそれを言うとウソにならないから……』と
     ものすげー甘酸っぱい断り方をされたです)

雛苺(この事はヒナ達、ジャパネットたかたまで持っていかなきゃな秘密なの)

真紅(ジャパネットたかたじゃなくて墓場よ雛苺……)



薔薇乙女と四月馬鹿 【完】



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2013/04/02 22:21:19 コメント17 ユーザータグ ローゼンメイデン

コメント

※96640 :踊る名無しに見る名無し:2013/04/02 22:41:35
という巴の嘘でした。
※96641 :No name:2013/04/02 22:46:05
巴は最近の漫画作品の中でも群を抜いて素晴らしいヒロインだよな
幼馴染
委員長
武道経験
主人公と同じ境遇(ドールのマスター)
そしてこのシリーズの巴はそれに上乗せするぐらい素晴らしい主人公だ。
どこぞの赤と緑みたいな設定だけは仰々しい馬鹿乙女とは違うのだよ!
※96642 :No name:2013/04/02 22:46:25
何このトモエ回www
※96643 :No name:2013/04/02 23:20:15
馬鹿ゲス乙女が! 水晶ちゃんを虐めるんじゃない!
かつての主役になんてことを!!
※96644 :No name:2013/04/02 23:24:47
提供企業ははごろもフーズ一択か、とか
最初からそんなこと1ピコグラムも思ってないくせに!!、の近辺の水銀燈と真紅のやり取りなんかにキレを感じた

精進うなぎって初めて聞いたけどそんな面白いものがあったとは
あと巴の株がまた上がりました
※96649 :No name:2013/04/03 00:53:08
安定の3ゲス乙女
※96651 :No name:2013/04/03 01:30:28
>雛苺(この事はヒナ達、ジャパネットたかたまで持っていかなきゃな秘密なの)

(全国ネットで)
はぁい!本日ご紹介しますのはこぉれ!
柏葉巴さんの桜田ジュンくんへの恋心です!

こういうことですね?
※96652 :No name:2013/04/03 01:42:10
巴が登場してもいないのに全部持ってったwww
※96653 :No name:2013/04/03 01:45:57
あの3人にはそろそろ乙女に代わる新しい呼び方を考えてもいい時期
※96655 :No name:2013/04/03 05:33:54
ちょいちょい鉄鍋のジャンねたが入るなこのシリーズ
※96656 :No name:2013/04/03 08:50:30
電話の着信音は「とぅおるるるるるるる」じゃないのかww
※96669 :No name:2013/04/03 20:56:56
アバッキオwww
※96671 :泥棒乙女と四人馬鹿:2013/04/03 22:53:17
うむ
黄色い馬鹿に丸めこまれもどかしい銀さんだけど
サクラダフール、特に赤いのにはガンガン行かないと
※96672 :薔薇水晶と三月兎:2013/04/03 23:04:50
めったに嘘をつきそうもない薔薇水晶だから嘘が重いw
嘘をついてるようでついてないような白ウサギが四月馬鹿に関わると本当どーでもよくなりそう
※96680 :No name:2013/04/04 15:27:34
三馬鹿がばらしーをいじめたら行って殴りに行くよ俺は

※96764 :ソニーさん:2013/04/06 14:08:23
こんなop絶対嫌だwww
※96779 :No name:2013/04/06 23:22:40
シャキッとコーンのCM!懐かしいなあ
ジュンもよく知ってたな。

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