http://science6.2ch.net/test/read.cgi/wild/1135264303/- 1 :名無虫さん:2005/12/23(金) 00:11:43 ID:???
- 狩られることから全ては始まる
正気にては大業(交尾)ならず
カマキリ道はシグルイなり。
- 6 :名無虫さん:2006/01/11(水) 23:20:45 ID:???
- 屁が熱をもつ。
毒をはらむ熱風が吹く。
悪食のウシガエルに
ミイデラゴミムシは対峙する!!
- 4 :名無虫さん:2006/01/11(水) 16:57:40 ID:1+4PUvHI
- 獲物を探すボウエンギョが海底にさしかかった頃
すでに日の光が届く深度ではなかったが
闇の中で奇妙な光景に出くわした
それほど遠からぬ位置で奇妙な光が瞬いている
正体は判別できぬが
どうやら小魚が動いているらしい
ボウエンギョ「ホウライエソか」
なりふりかまわず泳ぎ始めたボウエンギョは
恐るべき事実に気付いた
ボウエンギョ『エサにあらず!』
さらに恐るべき事実
それ自体は生き物ではない
何か巨大な存在の一部なのだ
ボウエンギョ「こやつは
こやつはチョウチンアンコ…」
明朝
死体となったボウエンギョが横たわっていたのは
胃袋の中であった
- 8 :名無虫さん:2006/01/15(日) 22:36:11 ID:???
- お前は蝿
俺はアブ
- 14 :名無虫さん:2006/01/22(日) 12:32:21 ID:???
- 腰のあたりがじわりと軽くなった
失禁と思ったが小便はしていない
目の前に黒く長いハリガネムシが現れた際
己の腹部に感じた「熱さ」の真相を知った時
カマキリの心臓は停止した
要は虫一匹
恐怖によってもカマキリは死ぬのだ
- 18 :名無虫さん:2006/02/03(金) 05:08:44 ID:tOrVYSkC
- 相模湾内はダイオウオオグソクムシが妙技 腐肉大分解を開眼した場所であり
グソクムシ達にとっては聖地である
小グソク「背の傷口や痛ましや・・・御館様をかかる目に遭わせた相模ダイバーに仕置きつかまつる」
オオグソク「・・・確か相模ダイバーは網師であったのう」
相模のダイバーに夜の顔あり
『昼夜を問わず湾内にて狼藉を働く者これを罰す』
オオグソクの唱えたこの訓示に聞く耳持たぬこれらの輩の副業は夜釣りである。
「ヌシの怒りを買うてはのう」小グソクの胸中にあるのはただの忠信
己と己の身内と引き換えに望むべくして得る仇討の臣の名
四半刻、網師は引く手をはたと止めた。アンコウ、大物である。
網師「皮を剥げい」
高く吊るされるアンコウその胃のあたりに異物あり。
肥大した腹部の異様さに気づく者は一人としておらず、淡々と解体を続けていく
小グソク「今にござる――ッ!」
突如、アンコウの胃より飛び出るグソクムシの群れ
前方の悲鳴、後方の怒号
糞尿を垂れ流し足より崩れ落つ網師の視線はもはや虚ろである
小グソクは今、己の悲願を果たし、妻子らと共に静かに船上に息絶えた
- 19 :名無虫さん:2006/02/28(火) 17:16:28 ID:???
- 腹を空かせた蝶が森にさしかかった頃
すでに夜が明け始めていたが
霧の中で奇妙な光景に出くわした
ジャングルの真ん中で花がつぼみをひらいている
詳しい種類は判別できぬが
どうやらランの花らしい
蝶「食べ頃か」
なりふりかまわず飛び始めた蝶は
恐るべき事実に気付いた
蝶『花にあらず!』
さらに恐るべき事実
立っているのではない
それはすでに構えているのだ
蝶「こやつは、こやつが仲間たちを…」
明朝
死体となった蝶がいたのは
ハナカマキリの胃袋の中であった
- 20 :名無虫さん:2006/03/03(金) 21:43:40 ID:7iSpdU3t
- 「ムシ道は死狂いなり一匹の殺害を数十匹して仕かぬるもの」
ムシ道とは死狂いである。例えばそのような状態にあるオオズズメバチ一匹を仕留めるのに、
ミツバチ数十匹がかりでもできかねる場合がある。と「巣隠」に記されている。
「ムシ道に於いて分別出切れば、はや後るるなり」
ムシ術は理論であるから、尋常の立ち会いであれば天敵には敗れ、
餌には勝ち、互角には引き分けとなるのが道理である。
しかしムシ術を学ぶことによって、そのような思慮ができるようになることは、
ムシ道においては後れをとったようなものであると「巣隠」は戒めている。
戦う前に本能の中で損得の計算をして、行動を未遂に終わらせてしまうものはムシではなく卑怯者である。
昆虫においては、相手が天敵であろうと、多勢であろうと向かってゆかねばならぬ場合が殆どであり、
そのような困難に勝利してみせることが、すなわち生き残るということである。
「正気にて大業ならず」
死狂いとなって事に臨むものだけが、勝負の行末が明らかな生存競争を、予測不能の領域まで押し上げることができる。
どうにもならない傷を負った巣が、熊の群れに向かってゆかねばならぬ時、
在来種が、繁殖力旺盛な外来種と競い合うことを決意した時、
「巣隠」の一節がまぶしく輝いて見える筈だ
死狂いこそ五分の命の最後の拠り所となるものである
- 21 :名無虫さん:2006/03/03(金) 21:48:58 ID:7iSpdU3t
- 働きアリの命は働きアリの命ならず
女王アリのものなれば女王アリのために死場所を得ることこそ虫門の誉れ
- 30 :名無虫さん:2006/08/09(水) 20:18:54 ID:???
- 「人間と対したことは?」
「一度」
「その足は?」
「その折りに」
- 31 :名無虫さん:2006/08/10(木) 08:52:24 ID:K87YXL6w
- この日斬られ出でたプラナリアは二匹
いや三…
- 39 :名無虫さん:2006/12/23(土) 18:46:25 ID:???
- シロクログマの右手は常よりも一指多く
- 40 :名無虫さん:2006/12/25(月) 18:29:17 ID:2gT7gNrA
- >39 パンダと申したか。
- 50 :名無虫さん:2007/01/15(月) 06:57:16 ID:9EHTW2Th
- (コモドオオトカゲの)
(最も危険な武器は尻尾ではない)
(その口中にある)
(恐るべき汚さで育成される有毒バクテリアの威力は)
(小型のゾウを感染死させるほどだ)
- 52 :名無虫さん:2007/01/15(月) 09:15:10 ID:???
- 「メキシカンへアレスドッグと申しまする」
そのイヌにはまつ毛すらなかった
- 53 :名無虫さん:2007/01/15(月) 09:21:51 ID:???
- ヒョウ「食い千切れませぬ」
「あのような顎では」
体が回転した!
背を向けず腹を見せずを信条とした
哺乳類に馴れた身の上にとっては
この光景は
ワニの顎は
食い千切るためのものでは無く
捻り千切るための顎であった
- 54 :名無虫さん:2007/01/15(月) 11:24:08 ID:???
- 象牙を勢い良く突き上げるだけの
アフリカゾウの戦法だったが
その間合いに入る事は死を意味していた
- 70 :名無虫さん:2009/12/16(水) 23:28:03 ID:???
- 魚類の剣士の刃は サメを屠ることが出来るのか?
巨眼の剣士の刃は 鯨を貫くことが出来るのか?
出来る 出来るのだ
見よ 異形と化すまでに研ぎ澄まされた口吻
見よ 停止すら放棄した神速の肉体
そこから放たれる恐怖の一閃を知る者は……
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2010/10/26 10:29:43
コメント1 ユーザータグ
シグルイ
- :No name:2010/10/26 12:04:35
- 普通にかっこいい